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2022年6月23日木曜日

4.農業生産者が高齢化。田んぼの次に耕作放棄が進んでいるものは?~急がば回って1600日~

もんしーファーム代表の津田です。農業生産者が高齢化しており、田んぼの次に耕作放棄されているものは果樹です。田んぼは必要な機械が多く、かつ値段が高いため故障したから辞めるという人や、作業自体が大変だから辞めるという人がいます。果樹の場合、山で栽培していることが多く、足腰に負担がかかり大変であることから耕作放棄されてしまうそうです。

ただ、果樹に関しては、タイミング良く引継ぎができれば、同じものを作る環境が整っているためすぐに売上につなげれるメリットがあります。そこで、私自身も果樹の中でみかんが好きでしたので、みかんの栽培をするなら、都会へすぐに出荷しやすいインフラが整っている所(静岡、和歌山、岡山、広島など)を栽培地にしようと考えました。

理由は①農家直送のネットやアプリでの販売に備えて、配送料を抑えておきたかったこと。②何十年か先でも、交通利便性がある場所なら人口減少のスピードも遅いと考えられ、地産地消としての販路を確保できること。でした。

配送に関してですが、国土交通省の調べでは、2011年からの10年間で、宅配便の取扱個数が34億から48億へと約1.4倍にまで上がっています。もちろん配送料については、消費税8%や10%への増税などや配送コスト増加もあり、年々上がってきています。配送量が減る見通しはない中で、配送料が今後の課題にもなると思います。

話は戻りまして、みかん産地巡りの一番最初に視察をしたのは熊本でした。理由は阿蘇エコファーマーズセンター(現:九州エコファーマーズセンター)というNPO法人には、手厚い農業研修のプログラムがあったため、どのようなものか確認をしに行きたかったからです。そして、後にも先にもそこで出会ったHさんに唯一、農業のことで怒られることになりました。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~120日目~。