もんしーファーム代表の津田です。熊本にたどり着いた私は、阿蘇エコのHさんと初めてお会いしました。事前にメールのやり取りはしていましたが、Hさんは中身も外見も九州男児そのものでした。というのもパンクしている車を見つけたら助けようとする人情あふれる人でした。(Hさんとは2回目の農業フェアで会った時に理屈重視の所を怒られまして、結果、みかん農家さんのインターンシップをお願いすることになりました。)
熊本では研修受入をしている農家さん2件を訪問しました。一つ目の農家さんは明治・大正・昭和の皇室献上をした歴史ある農家さんでした。栽培面積は20,000㎡以上とかなり広いのに、ご家族と数人のスタッフで運営していました。大きな特徴は、みかん狩りとバーベキューができる施設を兼ねそろえた観光向けの農園で、みかん農家(果樹農家も)の欠点である定期収入がない所をカバーしている点です。因みにこの農家さんには翌年の夏と秋と2回ほど訪問しました。(秋に行った時に、実際にみかんを食べたのですが、皇室献上ということあって、格別においしかったです。)
そして、二つ目の農家さんは若い人達が集まって、切磋琢磨しながら、みかんの栽培を行っている農園でした。営業・販促にもしっかり力を入れており、とてもビジネスライクな印象を持ちました。因みに阿蘇エコでは、研修受入と定期的な勉強会と、さらに魅力的だったのが、研修地と就農地が別の都道府県でも助成金を活用できるという所でした。というのも通常、研修先と就農先は同じ県内(はたまた市町村)であるようにと行政の方から言われます。
理由は新規就農は地域の生産者作りであるため、ある種の囲い込みが現在でも起きています。ただ賛否両論あると思いますが、技術のある農家さんで学んで、自分が思う最適な場所で栽培するのが、本来のあるべき姿のような気もします。そのため、当初考えていたプランは、熊本で2年間研修した後、別の都道府県で農業をしようと思い、次の目的地である広島に行った所で、行政の方と喧嘩となってしまいました。
2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~121日目~。