もんしーファーム代表の津田です。新規就農をする中で、アンケートや面談の時によく聞かれる質問があります。「ご結婚はされていますか?」と「人と接することは好きですか?」です。
これは創業関係のセミナーだとあまり出てこない質問で、ある意味、農業がそれだけ地域性を大事にしていることの表れでもあります。結婚をしていれば、根付きやすいだろうと考えられていたり、人とよく接する人であれば、地域を担う人になってくれるだろうと考えていたりと、個人的には少し古臭い考えではと疑問を感じてしまいます。
もちろん、すぐに収入が上がらないのでどちらかが家計を支えることができるとか、二人の方が効率的だという意見もありますが、それは創業でも同じことが言えるため、農業をするという情熱があれば、誰でも新規就農者になっていいと思います。むしろ6話でも書きましたが、就農して苦労したことは「資金面と農地の確保」ですので、こういう所を行政がカバーしてくれるような体制が必要なのではないかと思っています。
そんな訳で、年に数回開催される農業フェア(大阪)に行きまして、冒頭のような質問があったりしますが、農業フェアに参加したその時の率直な感想は、参加者がめちゃくちゃ多いでした。この時は奥さんと一緒に行きましたが、少しでも有用な情報を得る為に、空いているブースがあればなりふり構わず聞きまくりました。(時間が夕方までという制限があったため、途中からは奥さんと別行動で、聞きたい情報をそれぞれ聞きにいってました。)
結果、一番最後まで農業フェアに残っていたのが私たちで、ブースの撤収し始めている最中まで情報収集しました。そして、ここで得た人脈から次のみかん農園への訪問をこぎつけることになったのです。
2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~150日目~。