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2022年7月14日木曜日

9.まず出来るところからやってみたら?で入園した市民農園。~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。農業の技術で接ぎ木というものがあります。これは病気に強い品種を土台(例えば、みかんの場合はカラタチなど別の柑橘の品種)にして、育てたい品種を台木(土台)の上にくっつけることで、根から発生する病気を少なくする方法です。実は果樹以外に野菜の苗でも接ぎ木をしていることがあります。

普通の苗よりも少し高いものは接ぎ木苗だったりします。台木とのくっつけ方はシンプルで、切ったもの同士をクリップで止めるだけであったり、シャーペンの芯のようなものを茎の中に入れてくっつける方法などがあります。

さて、私の農業経験はほぼない状態でありましたので(親も農業者でなかったため)、まずは経験してみたらという奥さんの意見で、市民農園に入園することにしました。幸い家の近くに1年5000円で借りれる所がありましたので、じゃがいも・きゅうり・トマト・ナスなどの苗や種イモを買って植えてみました。

総じて思ったのは、夏場の雑草が生えて困ったことと、水がないため家から水を持ってこないといけないのが大変でした。特に市民農園ではお隣さんの畝と距離が近いため、雑草を生やしすぎると嫌がられることがあります。(逆に市民農園で除草剤や農薬を散布する方もいます。)

雑草と水やりに関しては今でも苦労しているため、これは農業の名目なのかもしれません。市民農園だといかに収量を上げるかがポイントになるので、なすときゅうりのコンパニオンプランツ(※)をやってみましたが、なすがあまり育ちませんでした。そして、実際に経験することと農業の本に載っている知識との間で、色々な疑問がわいてきたのです。

※コンパニオンプランツ:野菜や花をそばに植えることでよい影響をもたらす植物のことをいいます。病気や害虫の被害にあいにくくなる、生育がよくなる、風味や味がよくなるといった作用があります。

2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~210日目~。