もんしーファーム代表の津田です。木村式自然栽培農学校は、北海道の余市郡仁木という場所に畑とリンゴ園をもっています。10月の卒業式前に木村秋則さんが来て、リンゴ園の前でお話を聞くことができました。
印象としては腰が低くとにかく笑う人でした。リンゴ園自体は木村さんの指導の下、現地のスタッフが育てていましたが、その貴重なリンゴを頂くことが出来ました。無肥料・無農薬の自然栽培のリンゴでしたので、普通のリンゴと違ってこぶし大のかなり小さいサイズでした。しかし、その分甘みや蜜の多さは抜群にあって他のリンゴとは別物という感じでした。
木村さんの話の中で、自然栽培・有機栽培・一般の肥料栽培(恐らく化学肥料)の3つの内、最も早く腐敗したものが有機栽培であったとありました。今でこそそんなものかなと思いますが当時は驚きでありました。
一般の肥料栽培が早く腐るものだと思っていましたが、実は有機栽培における有機肥料というものが曲者であるということだと思います。
私の感覚的な所ですが、化学肥料は土壌酸性度を急激に高くしてしまうため、土や根に悪影響をおよぼす。有機肥料は虫や菌を誘発しやすいため、虫食いや病気などに影響する。無肥料はゆっくり成長するのですが遅い時期まで収穫ができる。それぞれの栽培方法によって収量や味の濃さや滋味が変わってくるため、、好みが分かれる。というイメージです。
有機肥料(完熟も同様)は直接使うよりかは「※ぼかし」として利用した方がいいのではないかと思います。上手く栽培されている方ほど、肥料や堆肥を自分で作っていたりもします。因みに木村さん曰く、「太陽・水・土・愛情で農作物が生まれる」そうです。
※有機肥料を他のもの(土やもみ殻など)と混ぜて発酵・薄める・ぼかすという所から、ぼかしと名付けられたそうです。
2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~420日目~。