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2023年7月25日火曜日

30.岡山オリエンテーション。各市町村ごとのツアーに参加。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。野菜や果樹には生まれのルーツである原産地という言葉が使われることがあります。日本古来の原産地というと、ヒエやフキやワサビなどと実は少なかったりします。そのため、多くの野菜は海外から渡ってきた種や苗を育ててきたものが今に至っているわけです。

例えば、東南アジアが原産地のきゅうりやナスは、スコールなどの雨が多く降る気候に合った生態系になっており、日本で品種改良してもその特徴はなかなか変わらなかったりします。またナスは1年草ではなく多年草ですので、原産地ではナスが越冬して木になっていたりします。ある意味で気候が合っていない場所で育てているため、夏場の水やりやマルチを行うなどの手間が生まれているのかもしれません。

さて、岡山県の各地区で行われるオリエンテーションツアーに申込みをして現地見学してみたのですが、新規就農相談セミナーの時と打って変わって参加者の少なさに驚きました。赤磐市・井原市では10名弱くらいで、岡山市の時は20名弱くらいだったと思います。

思うに新規就農の補助金制度は手厚いですが、それ以外の所の支援がまだまだ整っていないため踏ん切りがつきにくいのかなと思います。とくに条件のよい農地を借りることや年に数回しか使わない耕作機械などを用意することは、なかなか大変だったりします。また栽培方法の勉強や販売方法なども考えないといけなかったりします。

思うに農業に対する壁がまだまだあるため、情報収集までで止まってしまう人も多いのかもしれません。個人的にはもっとこうしたものがあったらいいのになと思うものが色々あるのですが、それはまた別で。

オリエンテーションツアーは一日を通して、JAの選果場見学や農家さんを訪問して農園見学するなど本格的なものでした。無料で参加出来ることやお昼ご飯も付いていましたので、新規就農者を獲得しようとする行政の意欲を感じることができるツアーだったと思います。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~425日目~。

29.奇跡のリンゴ。実際に食べてみた感想。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。木村式自然栽培農学校は、北海道の余市郡仁木という場所に畑とリンゴ園をもっています。10月の卒業式前に木村秋則さんが来て、リンゴ園の前でお話を聞くことができました。

印象としては腰が低くとにかく笑う人でした。リンゴ園自体は木村さんの指導の下、現地のスタッフが育てていましたが、その貴重なリンゴを頂くことが出来ました。無肥料・無農薬の自然栽培のリンゴでしたので、普通のリンゴと違ってこぶし大のかなり小さいサイズでした。しかし、その分甘みや蜜の多さは抜群にあって他のリンゴとは別物という感じでした。

木村さんの話の中で、自然栽培・有機栽培・一般の肥料栽培(恐らく化学肥料)の3つの内、最も早く腐敗したものが有機栽培であったとありました。今でこそそんなものかなと思いますが当時は驚きでありました。

一般の肥料栽培が早く腐るものだと思っていましたが、実は有機栽培における有機肥料というものが曲者であるということだと思います。

私の感覚的な所ですが、化学肥料は土壌酸性度を急激に高くしてしまうため、土や根に悪影響をおよぼす。有機肥料は虫や菌を誘発しやすいため、虫食いや病気などに影響する。無肥料はゆっくり成長するのですが遅い時期まで収穫ができる。それぞれの栽培方法によって収量や味の濃さや滋味が変わってくるため、、好みが分かれる。というイメージです。

有機肥料(完熟も同様)は直接使うよりかは「※ぼかし」として利用した方がいいのではないかと思います。上手く栽培されている方ほど、肥料や堆肥を自分で作っていたりもします。因みに木村さん曰く、「太陽・水・土・愛情で農作物が生まれる」そうです。


※有機肥料を他のもの(土やもみ殻など)と混ぜて発酵・薄める・ぼかすという所から、ぼかしと名付けられたそうです。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~420日目~。

28.岡山新規就農セミナー。農業志望する参加者の多さ。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。都道府県や地域によって、農業に対する意識の違いはあります。都道府県では農作物生産量が多い所ほど農業に対する意識が高く、行政も力を入れて支援を行っています。逆に市町村においては地域の特産品を作っている所に対して、行政も力を入れて支援を充実を行っています。

農業に力を入れている所ほど農業が身近にあるという点もありますが、新規就農がしやすいかどうかは別だったりします。

中四国においては岡山県が農作物生産量が一番多いこともあり、農業における支援が充実していると感じます。例えば、農業研修ができる農業大学校・三徳園や、新規就農支援のオリエンテーションツアーがあり、農業に足を踏み入れやすい環境が整っています。また岡山県独自のおかやま有機無農薬の認証もあり、色々な価値観を持って農業ができることを感じました。

そのためか三徳園で行われた岡山県新規就農セミナーの参加人数の多さには圧倒されました。この時のセミナーは大阪の農業フェアと似ており、それぞれの地域ごとのブースがあって、担当者と話をするような形式でした。そしてもちろん岡山県ではみかんの生産量自体も少ないため、担当者の方から言われるのは、「みかんはサブとしてやりながら、ほかの主となる作物をやりましょう。」ということでした。

全国のみかん産地を巡った所では出てこない話でしたので、岡山県でのみかんの立ち位置がわかった印象でした。岡山県の現状をさらに詳しく知るために、前述のオリエンテーションツアーに3件申込を行いそれぞれの地域状況を見ることにしました。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~400日目~。

2023年7月20日木曜日

ドローンテスト

スマート農業は今後の農業を変えていく可能性を秘めています。

もんしーファームのみかん園で、

福田農機さんのドローンを使ったモニタリングテストを行いました。

通常の防除では約8時間ほどかかるものが、

ドローンを使うことで約10分までに短縮できるようになります。

大規模栽培になればなるほど費用対効果があると実感しました。

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※みかん園の3D画像化(緑色の線が想定飛行ルート)