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2022年10月6日木曜日

25.農業の鉄人。栗農家での住み込みバイト①。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。福島県の現状視察の後、そのまま北海道に行こうと予定していましたが、フェリーに乗る前日に北海道で大規模な地震があり、やむなく予定変更して他の農業バイトに行くことにしました。

ちょうどその頃、農業求人サイト(あぐりなび・ボラバイトなど)に石川県で栗拾いの住み込みバイトがありましたので行ってみることにしました。9月中旬から参加しましたが、夏休み中の若い大学生含めて約10名ほどのバイトが既にいて、参加した理由を聞いてみたら様々でした。

①田舎がよい②楽しそう③石川県のワーキングホリデーの職員の熱意に負けて④ワーキングホリデーのトップページに栗園があったから⑤大人数での募集だったから友達と参加しやすかったなどです。

男性と女性の割合では女性の方が多かったため、農業経験をしてみたい意識の差があるのかもしれません。また石川県輪島市へのアクセスが悪いにも関わらず、空港(能登空港)や電車を利用して来る都会の学生も多くいました。そのため人を集めようと思った場合、ターゲット選びと宣伝方法が鍵になるのだと感じました。そして栗園で想像を絶する鉄人に出会うのでした。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~395日目~。


24.震災から8年後の福島。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。福井県と福島県の共通するものとして、原発立地数の多さがあげられます。

2011年の震災前は福島県及び福井県に約10基を超える原子力発電があり、その作られた電力は地元で消費されることなく大都会へと供給されていました。(福島県は東北電力、福井県は北陸電力が地元の電力であり、原発の管轄は東京電力や関西電力などでした。)もちろん原発立地によってお金が多く集まっていたこともあり、その当時は需要と供給が一致していたのかもしれません。

ただ農業でも同じことが言えますが、※(1)安全であるというのは存在しなくて、安心であるとしか言えないのではないか思います。

福井県の原発視察は※(2)敦賀原子力館で出来ましたが、福島県では野馬土さんを通じて、原発から20km圏内の所を視察することができました。その当時の印象としては震災から8年経っても復興するのは中々難しいということが分かりました。

特に農業では田んぼだった所を太陽光発電に切り替えていたり、遊休農地の所をドローンのテストにしていたり、元の農地に戻す取組みがあまり進んでいませんでした。

ただそれはあくまでも原発の被害が大きかった所がそうであるだけで、南相馬市などの他の地域では現状に戻っていると思いました。「自然災害」と「人間による人災」の二つの影響が少ない所への移住が増えているのも納得の理由であると感じました。

※(1)有機農家で有名な久松達央さんも著書で、「有機農業だから安全ではなく安心を提供している」と。有機肥料も使いすぎれば悪影響があります。

※(2)現在は一般向けの見学はできません。

2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~385日目~。