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2026年3月17日火曜日

33.岡山のみかん。海岸沿いにある玉野市と瀬戸内市。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。地域で昔から作られている農産物(地域特産物)はストーリー性や話題性があるのでメディアも取扱いしやすい所があります。

例えば岡山県の果樹栽培の歴史において、柿は1679年頃、梨は1862年頃、桃は1862年頃、葡萄は1877年頃、みかん(夏みかん)は1875年頃から栽培が始っていますが、歴史が長いとそれだけ知っている人が多いというメリットがあります。

逆に地域に馴染みのない新しい作物は知っている人が少ないため、よほどのインパクトがないとメディアに取り上げられにくい所があります。 

さて2回目の岡山県訪問では倉敷市以外の玉野市と瀬戸内市にあるみかん農家さんへ行きました。岡山市のオリエンテーションツアーの時に備前県民局普及センターの方と知り合ったことで訪問に繋がりました。

玉野市大藪地区で90代のみかん農家さんが運転するトップカーに初めて乗らせて頂きました。大藪地区ではみかん山に行くまでの道が狭いため、トップカーが移動手段となっています。そのため栽培面積が年々減って高齢化している地区でもありました。瀬戸内市裳掛地区では、訪問した農園ではマスカットの栽培を主としてみかんはサブで作っていました。

いずれもみかん専業をされている方はおらず、兼業農家になるか、複合栽培農家になるかのどちらかでしたので、みかん栽培を主としたい私はあきらめきれずに、次の目的地へと行くのでした。


 2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~438日目~。

32.3回目の熊本。家って自作できるんです。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。2件目の有機栽培をされているみかん農家さんは熊本県天草市にありました。天草市は熊本の中心部から南西にあるいくつかの島が連なっている所でした。

こちらの農園にはちょうど新規就農者の方が研修をされていまして、その新規就農者の方は農業をしながら別の何かをするいわゆる半農半Xを考えていらっしゃいました。農園の園主さんは元は電気エンジニアをされていましたが、少し変わった方でした。というのも2階建てのログハウスを何年かかけて自分で作ったと仰っており、かなりエネルギーのある方だと感じました。

農園の面積は2.5hで、ほとんどが甘夏で他にレモン、河内ばんかん、梅などを作られていました。ここの園主さんも販路に苦労されていて、各都道府県の農林水産課に電話して、有機栽培を取り扱っている業者を教えてもらい、サンプルを送って地道に販路を拡大したそうです。

農薬等も使っていなく、雑草も長くなるまでは刈らないとのことでしたので、有機栽培というよりかは自然栽培に近い形であると感じました。みかん園から帰る際にに切り株に車を乗りあげてしまい、少しバンパーを傷めてしまいましたが、大きな影響がなかったのが幸いでした。 


 2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~431日目~。

31.3回目の熊本。今回は奥さんと一緒に巡るみかん園。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。3回目の熊本は農業フェアで知り合った熊本県有機農業研究会の方にアポイントを取りまして奥さんと一緒に車で行きました。

熊本では有機栽培をされているみかん農家さんを2件訪問しまして、1件目は約16haの面積を有する大規模みかん農園さんでした。こちらのみかん農家さんは昭和40年代から有機農業に取り組まれておりまして色々な知見を持っていました。

有機農業では土壌微生物を増やすことが重要で、土壌微生物が作り出す菌体の中のアミノ酸や核酸を、植物が吸収することで味自体もよくなるそうです。逆に化学肥料や除草剤を使用すると土壌微生物が減ってしまうそうです。

そのため、土壌微生物を増やす「土づくり」を行うために、こちらの農園では別会社を発足し、全15種類の原料を使った※モグラ堆肥(有機発酵肥料)を開発されたそうです。モグラ堆肥の特徴は、牛糞・豚糞・鶏糞を使っておらず、動物性有機質に魚粉などを使い、植物性有機質に米ぬか・菜種粕・ピートモスなどや鉱物にリン酸グアノ・粘土鉱物・発酵菌などを使用しています。

農薬に関しても土壌が変化しないと、強い農薬に頼ってしまうことになるため、慣行栽培から有機栽培へ転換して上手くいくようになるまでは時間がかかるものなんだと思います。

 ※著書:ミカン山に吹く風より 

 2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~430日目~。