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2022年6月23日木曜日

5.初めての熊本。そして初めてのみかん農園見学。~急がば回って1600日~

もんしーファーム代表の津田です。熊本にたどり着いた私は、阿蘇エコのHさんと初めてお会いしました。事前にメールのやり取りはしていましたが、Hさんは中身も外見も九州男児そのものでした。というのもパンクしている車を見つけたら助けようとする人情あふれる人でした。(Hさんとは2回目の農業フェアで会った時に理屈重視の所を怒られまして、結果、みかん農家さんのインターンシップをお願いすることになりました。)

熊本では研修受入をしている農家さん2件を訪問しました。一つ目の農家さんは明治・大正・昭和の皇室献上をした歴史ある農家さんでした。栽培面積は20,000㎡以上とかなり広いのに、ご家族と数人のスタッフで運営していました。大きな特徴は、みかん狩りとバーベキューができる施設を兼ねそろえた観光向けの農園で、みかん農家(果樹農家も)の欠点である定期収入がない所をカバーしている点です。因みにこの農家さんには翌年の夏と秋と2回ほど訪問しました。(秋に行った時に、実際にみかんを食べたのですが、皇室献上ということあって、格別においしかったです。)

そして、二つ目の農家さんは若い人達が集まって、切磋琢磨しながら、みかんの栽培を行っている農園でした。営業・販促にもしっかり力を入れており、とてもビジネスライクな印象を持ちました。因みに阿蘇エコでは、研修受入と定期的な勉強会と、さらに魅力的だったのが、研修地と就農地が別の都道府県でも助成金を活用できるという所でした。というのも通常、研修先と就農先は同じ県内(はたまた市町村)であるようにと行政の方から言われます。

理由は新規就農は地域の生産者作りであるため、ある種の囲い込みが現在でも起きています。ただ賛否両論あると思いますが、技術のある農家さんで学んで、自分が思う最適な場所で栽培するのが、本来のあるべき姿のような気もします。そのため、当初考えていたプランは、熊本で2年間研修した後、別の都道府県で農業をしようと思い、次の目的地である広島に行った所で、行政の方と喧嘩となってしまいました。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~121日目~。

4.農業生産者が高齢化。田んぼの次に耕作放棄が進んでいるものは?~急がば回って1600日~

もんしーファーム代表の津田です。農業生産者が高齢化しており、田んぼの次に耕作放棄されているものは果樹です。田んぼは必要な機械が多く、かつ値段が高いため故障したから辞めるという人や、作業自体が大変だから辞めるという人がいます。果樹の場合、山で栽培していることが多く、足腰に負担がかかり大変であることから耕作放棄されてしまうそうです。

ただ、果樹に関しては、タイミング良く引継ぎができれば、同じものを作る環境が整っているためすぐに売上につなげれるメリットがあります。そこで、私自身も果樹の中でみかんが好きでしたので、みかんの栽培をするなら、都会へすぐに出荷しやすいインフラが整っている所(静岡、和歌山、岡山、広島など)を栽培地にしようと考えました。

理由は①農家直送のネットやアプリでの販売に備えて、配送料を抑えておきたかったこと。②何十年か先でも、交通利便性がある場所なら人口減少のスピードも遅いと考えられ、地産地消としての販路を確保できること。でした。

配送に関してですが、国土交通省の調べでは、2011年からの10年間で、宅配便の取扱個数が34億から48億へと約1.4倍にまで上がっています。もちろん配送料については、消費税8%や10%への増税などや配送コスト増加もあり、年々上がってきています。配送量が減る見通しはない中で、配送料が今後の課題にもなると思います。

話は戻りまして、みかん産地巡りの一番最初に視察をしたのは熊本でした。理由は阿蘇エコファーマーズセンター(現:九州エコファーマーズセンター)というNPO法人には、手厚い農業研修のプログラムがあったため、どのようなものか確認をしに行きたかったからです。そして、後にも先にもそこで出会ったHさんに唯一、農業のことで怒られることになりました。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~120日目~。

2022年6月16日木曜日

3:私、1年後に会社辞めます。だから残業が少ない部署へ異動させてください。~急がば回って1600日~

もんしーファーム代表の津田です。農業は気候や地質や災害などの自然環境と、販売・物流・産地などの外的環境の二つの要素があるため、実際に現地を視察しないとその良さ・悪さが分からない所があります。ただ、現地を視察するとなるとかなり時間と労力がかかるため、仕事をしながらある程度の時間を確保する必要がありました。

当時の勤務内容は、会社の経理・決算業務を行っていまして、閑散期はそこまで残業も多くなかったのですが、繫忙期には日をまたぐ残業があり、アンバランスな生活をしていました。そのため、残業が少ない部署への異動を考えた私は正直に「1年後に会社辞めますので、〇〇の部署へ異動させてください。」と自己申告しました。(その会社では、1年に1回、異動の希望アンケートを取る会社でした。)ただ、正直に答えてしまったせいか、「1年後に会社辞めるものは部署移動できない」ということになってしまい、当時の上司との面談の結果、①今の部署で継続。②1年後は長いため、数か月後に変更。③業務負担を減らすことで時間の余裕をもたせる。となりました。今、考えますと、その上司も何度も転職された人でしたのでかなり理解があったのかなと思います。

そして、時間に余裕ができた私は、みかんの産地である熊本~広島へ行くことにしました。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~100日目~。


2:どこに相談すればいいの?迷える子羊状態になった私~急がば回って1600日~

もんしーファーム代表の津田です。転職として農業をすることを決めて、実際に情報収集を始めたのですが、私はすぐに農業分野ならではの落とし穴にはまってしまいました。

農業も今の時代では、生産・加工・販売もする一つのビジネスだから、創業といえると思い、創業関連のセミナーに参加をしました。これがしくじりであったかどうかは、今では何とも言えないのですが、とりあえず私の最初の相談相手は商工会議所への創業相談でした。

ここでは農業に関する相談は出来ませんでしたが、借入と共済について教えていただきました。農業はある意味で、製造業と同じくらい設備投資が必要であったりします。ビニールハウス1棟が1000万円であったり、トラクターも500万円以上するものがあります。そのため、日本政策公庫なら低金利での融資が出来るので大変便利であると教えてもらいました。また小規模企業共済なら小さい会社の役員や個人事業主であっても、退職金の積立が出来てかつ節税にもつながるそうです。

そして次の相談相手は、創業後に法人とするか個人事業にするかで悩みましたので、社会保険労務士さんに所得と給与と会社形態について相談しました。3番目に相談したのは、新規就農の助成金制度について知りたかったため、石川県にある北陸農政局にアポイントをとって、助成金制度について教えて頂きました。

このころの助成金制度は、研修2年間と就農5年間の計7年間が助成金としてもらえるというもので、農業研修をしながら農地の目途(研修中に本人名義で賃借するのはNG。)をつけて、就農するという形でした。助成金の金額は、研修時が毎年150万円、就農後は初年度が150万円で、2年目以降は350万から所得分を差引きしてそれに3/5をかけるものでした。ただこの制度だと売上をあげて所得が増えるほど、もらえる助成金が減ってしまうため、後に初年度から3年目までが150万円で、4年目から5年目が120万円の支給に変わりました。

北陸農政局に助成金のことを聞けたのはよかったのですが、実は就農についての相談をしましたら、福井県の農林部か全国農業会議所に聞いてみるとよいという話でした。全国農業会議所には連絡することはなかったのですが、就農の相談が県ごととなると、48都道府県ごとに相談しないといけないのかと思ってしまい、私は途方にくれました。

このころから栽培するならみかんにしようと考えていましたが、理由はまた別で。そして、みかんの産地巡りをするため、私の全国行脚への道が始まったのです。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~60日目~。


1:新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

もんしーファーム代表の津田です。私は岡山県玉野市で認定新規就農者として、約10,000㎡の農地を借りて柑橘と野菜とハーブの栽培を行っています。今回、私がどのような経緯で新規就農したかを自身の振り返りも兼ねて、定期的にここで紹介していこうと思います。タイトルの通り、実際に転職すると決めてから認定新規就農者になるまで、おおよそ1600日ほど(約4年半)かかりました。

そもそも転職しようと思ったきっかけは、実はあまり考えてなく、32歳になったら転職しようかなと思ったくらいでした。その時は、結婚して4年目で子供もいない状態でしたので、奥さんの理解があれば大丈夫かなと思っており、どのような仕事をしようかと一人で考える日々でした。農業にした理由は、色々とあるのですが、①農学部に行きたかったが学力が足りず行けなかったこと。②スーパーのバイトで、みかんの箱売りした時の経験が面白かったこと。③農業は大量生産しても、堆肥にできるためゴミになりにくくエコであること。④奥さんの仕事との相性で農業がよかったこと。⑤商品仕入れの方が好きであったが、実際に作り手になった方が自信を持って商品提案できること。でした。

そのような訳で、農業に憧れを抱いて農家を目指したというよりも、農業が転職としてちょうどよかったという感じで、私の転職活動がスタートしました。しかし、実際に転職活動を始めて、農業分野のハードルを感じることになりました。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~0日目~。

2022年6月6日月曜日

ローズマリー植替え

去年の秋にローズマリーの挿し木を行いましたが、

発根まで時間がかかるため、その育苗に難しさを感じてましたが、

ようやく良い方法を見つけました。

単純に育苗培土に挿し木をしてこまめに水やりをする。

以前は水に差す方法をやってみましたが、

こちらの方が簡単にできたので、今年はたくさんのローズマリーの苗ができそうです。


岡山県。ハーブ。有機JAS。玉野市。無農薬ハーブ。ローズマリー。挿し木。玉野市。無農薬ハーブ。乾燥バジル。粉末バジル。無農薬バジル。みかん。もんしーファーム。

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