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2026年3月17日火曜日

33.岡山のみかん。海岸沿いにある玉野市と瀬戸内市。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。地域で昔から作られている農産物(地域特産物)はストーリー性や話題性があるのでメディアも取扱いしやすい所があります。

例えば岡山県の果樹栽培の歴史において、柿は1679年頃、梨は1862年頃、桃は1862年頃、葡萄は1877年頃、みかん(夏みかん)は1875年頃から栽培が始っていますが、歴史が長いとそれだけ知っている人が多いというメリットがあります。

逆に地域に馴染みのない新しい作物は知っている人が少ないため、よほどのインパクトがないとメディアに取り上げられにくい所があります。 

さて2回目の岡山県訪問では倉敷市以外の玉野市と瀬戸内市にあるみかん農家さんへ行きました。岡山市のオリエンテーションツアーの時に備前県民局普及センターの方と知り合ったことで訪問に繋がりました。

玉野市大藪地区で90代のみかん農家さんが運転するトップカーに初めて乗らせて頂きました。大藪地区ではみかん山に行くまでの道が狭いため、トップカーが移動手段となっています。そのため栽培面積が年々減って高齢化している地区でもありました。瀬戸内市裳掛地区では、訪問した農園ではマスカットの栽培を主としてみかんはサブで作っていました。

いずれもみかん専業をされている方はおらず、兼業農家になるか、複合栽培農家になるかのどちらかでしたので、みかん栽培を主としたい私はあきらめきれずに、次の目的地へと行くのでした。


 2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~438日目~。

32.3回目の熊本。家って自作できるんです。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。2件目の有機栽培をされているみかん農家さんは熊本県天草市にありました。天草市は熊本の中心部から南西にあるいくつかの島が連なっている所でした。

こちらの農園にはちょうど新規就農者の方が研修をされていまして、その新規就農者の方は農業をしながら別の何かをするいわゆる半農半Xを考えていらっしゃいました。農園の園主さんは元は電気エンジニアをされていましたが、少し変わった方でした。というのも2階建てのログハウスを何年かかけて自分で作ったと仰っており、かなりエネルギーのある方だと感じました。

農園の面積は2.5hで、ほとんどが甘夏で他にレモン、河内ばんかん、梅などを作られていました。ここの園主さんも販路に苦労されていて、各都道府県の農林水産課に電話して、有機栽培を取り扱っている業者を教えてもらい、サンプルを送って地道に販路を拡大したそうです。

農薬等も使っていなく、雑草も長くなるまでは刈らないとのことでしたので、有機栽培というよりかは自然栽培に近い形であると感じました。みかん園から帰る際にに切り株に車を乗りあげてしまい、少しバンパーを傷めてしまいましたが、大きな影響がなかったのが幸いでした。 


 2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~431日目~。

31.3回目の熊本。今回は奥さんと一緒に巡るみかん園。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。3回目の熊本は農業フェアで知り合った熊本県有機農業研究会の方にアポイントを取りまして奥さんと一緒に車で行きました。

熊本では有機栽培をされているみかん農家さんを2件訪問しまして、1件目は約16haの面積を有する大規模みかん農園さんでした。こちらのみかん農家さんは昭和40年代から有機農業に取り組まれておりまして色々な知見を持っていました。

有機農業では土壌微生物を増やすことが重要で、土壌微生物が作り出す菌体の中のアミノ酸や核酸を、植物が吸収することで味自体もよくなるそうです。逆に化学肥料や除草剤を使用すると土壌微生物が減ってしまうそうです。

そのため、土壌微生物を増やす「土づくり」を行うために、こちらの農園では別会社を発足し、全15種類の原料を使った※モグラ堆肥(有機発酵肥料)を開発されたそうです。モグラ堆肥の特徴は、牛糞・豚糞・鶏糞を使っておらず、動物性有機質に魚粉などを使い、植物性有機質に米ぬか・菜種粕・ピートモスなどや鉱物にリン酸グアノ・粘土鉱物・発酵菌などを使用しています。

農薬に関しても土壌が変化しないと、強い農薬に頼ってしまうことになるため、慣行栽培から有機栽培へ転換して上手くいくようになるまでは時間がかかるものなんだと思います。

 ※著書:ミカン山に吹く風より 

 2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~430日目~。

2023年7月25日火曜日

30.岡山オリエンテーション。各市町村ごとのツアーに参加。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。野菜や果樹には生まれのルーツである原産地という言葉が使われることがあります。日本古来の原産地というと、ヒエやフキやワサビなどと実は少なかったりします。そのため、多くの野菜は海外から渡ってきた種や苗を育ててきたものが今に至っているわけです。

例えば、東南アジアが原産地のきゅうりやナスは、スコールなどの雨が多く降る気候に合った生態系になっており、日本で品種改良してもその特徴はなかなか変わらなかったりします。またナスは1年草ではなく多年草ですので、原産地ではナスが越冬して木になっていたりします。ある意味で気候が合っていない場所で育てているため、夏場の水やりやマルチを行うなどの手間が生まれているのかもしれません。

さて、岡山県の各地区で行われるオリエンテーションツアーに申込みをして現地見学してみたのですが、新規就農相談セミナーの時と打って変わって参加者の少なさに驚きました。赤磐市・井原市では10名弱くらいで、岡山市の時は20名弱くらいだったと思います。

思うに新規就農の補助金制度は手厚いですが、それ以外の所の支援がまだまだ整っていないため踏ん切りがつきにくいのかなと思います。とくに条件のよい農地を借りることや年に数回しか使わない耕作機械などを用意することは、なかなか大変だったりします。また栽培方法の勉強や販売方法なども考えないといけなかったりします。

思うに農業に対する壁がまだまだあるため、情報収集までで止まってしまう人も多いのかもしれません。個人的にはもっとこうしたものがあったらいいのになと思うものが色々あるのですが、それはまた別で。

オリエンテーションツアーは一日を通して、JAの選果場見学や農家さんを訪問して農園見学するなど本格的なものでした。無料で参加出来ることやお昼ご飯も付いていましたので、新規就農者を獲得しようとする行政の意欲を感じることができるツアーだったと思います。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~425日目~。

29.奇跡のリンゴ。実際に食べてみた感想。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。木村式自然栽培農学校は、北海道の余市郡仁木という場所に畑とリンゴ園をもっています。10月の卒業式前に木村秋則さんが来て、リンゴ園の前でお話を聞くことができました。

印象としては腰が低くとにかく笑う人でした。リンゴ園自体は木村さんの指導の下、現地のスタッフが育てていましたが、その貴重なリンゴを頂くことが出来ました。無肥料・無農薬の自然栽培のリンゴでしたので、普通のリンゴと違ってこぶし大のかなり小さいサイズでした。しかし、その分甘みや蜜の多さは抜群にあって他のリンゴとは別物という感じでした。

木村さんの話の中で、自然栽培・有機栽培・一般の肥料栽培(恐らく化学肥料)の3つの内、最も早く腐敗したものが有機栽培であったとありました。今でこそそんなものかなと思いますが当時は驚きでありました。

一般の肥料栽培が早く腐るものだと思っていましたが、実は有機栽培における有機肥料というものが曲者であるということだと思います。

私の感覚的な所ですが、化学肥料は土壌酸性度を急激に高くしてしまうため、土や根に悪影響をおよぼす。有機肥料は虫や菌を誘発しやすいため、虫食いや病気などに影響する。無肥料はゆっくり成長するのですが遅い時期まで収穫ができる。それぞれの栽培方法によって収量や味の濃さや滋味が変わってくるため、、好みが分かれる。というイメージです。

有機肥料(完熟も同様)は直接使うよりかは「※ぼかし」として利用した方がいいのではないかと思います。上手く栽培されている方ほど、肥料や堆肥を自分で作っていたりもします。因みに木村さん曰く、「太陽・水・土・愛情で農作物が生まれる」そうです。


※有機肥料を他のもの(土やもみ殻など)と混ぜて発酵・薄める・ぼかすという所から、ぼかしと名付けられたそうです。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~420日目~。

28.岡山新規就農セミナー。農業志望する参加者の多さ。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。都道府県や地域によって、農業に対する意識の違いはあります。都道府県では農作物生産量が多い所ほど農業に対する意識が高く、行政も力を入れて支援を行っています。逆に市町村においては地域の特産品を作っている所に対して、行政も力を入れて支援を充実を行っています。

農業に力を入れている所ほど農業が身近にあるという点もありますが、新規就農がしやすいかどうかは別だったりします。

中四国においては岡山県が農作物生産量が一番多いこともあり、農業における支援が充実していると感じます。例えば、農業研修ができる農業大学校・三徳園や、新規就農支援のオリエンテーションツアーがあり、農業に足を踏み入れやすい環境が整っています。また岡山県独自のおかやま有機無農薬の認証もあり、色々な価値観を持って農業ができることを感じました。

そのためか三徳園で行われた岡山県新規就農セミナーの参加人数の多さには圧倒されました。この時のセミナーは大阪の農業フェアと似ており、それぞれの地域ごとのブースがあって、担当者と話をするような形式でした。そしてもちろん岡山県ではみかんの生産量自体も少ないため、担当者の方から言われるのは、「みかんはサブとしてやりながら、ほかの主となる作物をやりましょう。」ということでした。

全国のみかん産地を巡った所では出てこない話でしたので、岡山県でのみかんの立ち位置がわかった印象でした。岡山県の現状をさらに詳しく知るために、前述のオリエンテーションツアーに3件申込を行いそれぞれの地域状況を見ることにしました。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~400日目~。

2023年1月6日金曜日

27.農業の鉄人。栗農家での住み込みバイト③。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。果樹にとって収穫は1年にほぼ1回しかありませんので、収穫量と販売単価が売上に大きく影響します。

例えば、みかんを100円の価格で10t売った場合。400円の価格で2.5t売った場合。どちらも同じ100万円の売上になります。

価格設定は大事と言われますが、栗の園主さんも最初の頃は販売に関してかなり苦心をされておりました。大きな転機になったきっかけは、栗を卸す予定だった和菓子屋さんからの勧めで焼き栗の作り方を教えてもらったことでした。もともと栗だけの販売では商売が成り立たなかった所を、加工品にすることで付加価値のある商品にできたそうです。

そしてもう一つのきっかけが新参者の出店が難しいとされる※輪島の朝市に出店できたことです。いくら良い商品が出来ても販路がないと売上に繋がらないため、販売できる場所を確保できたことが大きかったそうです。また朝市では消費者から感想を直接聞けるので、商品のブラッシュアップにつなげることができます。

こちらの栗園さんの焼き栗は1000円/150gとかなり高価格の設定をしていますが、朝市で行列ができるほど売れていきます。これがもしJAに卸した場合では、400円/1kgになるため約6倍の価格差となります。

商品の価値は自分たちが決めるというよりもお客様が決めるものだと考えますと、生産者目線からお客様目線へと変わります。市場全体の目線が見える所までくると自分たちの立ち位置が分かるようになるかもしれません。

もちろんお客様が納得いくものが求められますので、例えば栗園さんの焼き栗では、素材本来の甘みだけで糖度30の焼き栗は他では手に入らないものになっています。値段が安ければ安い方を買うことはありますが、値段が高くても買ってもらえるように商品の価値を提案していくことが農業にも必要なのではないかと思います。

※現在は予約注文が多数のため、輪島の朝市に出店できていないようです。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~395日目~。


26.農業の鉄人。栗農家での住み込みバイト②。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。栗園での仕事は、朝5時30からスタートしました。車で栗園に行って落ちてる栗をひたすら収穫。収穫が終わったら、栗を洗って倉庫で選果作業。選果が終われば仕事も終了でしたが、収穫量が多いと夕方まで終わりませんでした。

こちらの栗園さんの特徴は、①収穫を午前中までに終わらせること、②落ちた栗は虫が付きやすいので毎日収穫すること、③選果を一つ一つ目視で作業すること④収穫した栗を冷蔵庫で熟成させることなどです。朝が早い理由は、虫が活発になる前に落ちた栗を収穫するためで、私もこの時は早寝早起きに徹しました。

また一般では収穫された栗は薬剤処理されて、栗の中にいる虫を駆除するそうです。しかし、こちらの栗園では味に影響するということで薬剤処理をしておりません。人件費をかけてでも目視で虫食いがないか選果をしていましたが、その分こだわりをもってやっていると言えます。こだわり続けていった結果、お客様が欲しているものに到達できるようになると、他にはないものとしてその商品が大きな価値を生み出します。

ただこの栗園さんも新規就農で右も左も分からない中で栗園を引継ぎまして、JAに卸すと全く商売にならない所から自分で販売をするようになりました。また当時は国からの就農の補助金もなかったため、コンビニで夜バイトをすることで生計を立てていたそうです。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~395日目~。


2022年10月6日木曜日

25.農業の鉄人。栗農家での住み込みバイト①。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。福島県の現状視察の後、そのまま北海道に行こうと予定していましたが、フェリーに乗る前日に北海道で大規模な地震があり、やむなく予定変更して他の農業バイトに行くことにしました。

ちょうどその頃、農業求人サイト(あぐりなび・ボラバイトなど)に石川県で栗拾いの住み込みバイトがありましたので行ってみることにしました。9月中旬から参加しましたが、夏休み中の若い大学生含めて約10名ほどのバイトが既にいて、参加した理由を聞いてみたら様々でした。

①田舎がよい②楽しそう③石川県のワーキングホリデーの職員の熱意に負けて④ワーキングホリデーのトップページに栗園があったから⑤大人数での募集だったから友達と参加しやすかったなどです。

男性と女性の割合では女性の方が多かったため、農業経験をしてみたい意識の差があるのかもしれません。また石川県輪島市へのアクセスが悪いにも関わらず、空港(能登空港)や電車を利用して来る都会の学生も多くいました。そのため人を集めようと思った場合、ターゲット選びと宣伝方法が鍵になるのだと感じました。そして栗園で想像を絶する鉄人に出会うのでした。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~395日目~。


24.震災から8年後の福島。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。福井県と福島県の共通するものとして、原発立地数の多さがあげられます。

2011年の震災前は福島県及び福井県に約10基を超える原子力発電があり、その作られた電力は地元で消費されることなく大都会へと供給されていました。(福島県は東北電力、福井県は北陸電力が地元の電力であり、原発の管轄は東京電力や関西電力などでした。)もちろん原発立地によってお金が多く集まっていたこともあり、その当時は需要と供給が一致していたのかもしれません。

ただ農業でも同じことが言えますが、※(1)安全であるというのは存在しなくて、安心であるとしか言えないのではないか思います。

福井県の原発視察は※(2)敦賀原子力館で出来ましたが、福島県では野馬土さんを通じて、原発から20km圏内の所を視察することができました。その当時の印象としては震災から8年経っても復興するのは中々難しいということが分かりました。

特に農業では田んぼだった所を太陽光発電に切り替えていたり、遊休農地の所をドローンのテストにしていたり、元の農地に戻す取組みがあまり進んでいませんでした。

ただそれはあくまでも原発の被害が大きかった所がそうであるだけで、南相馬市などの他の地域では現状に戻っていると思いました。「自然災害」と「人間による人災」の二つの影響が少ない所への移住が増えているのも納得の理由であると感じました。

※(1)有機農家で有名な久松達央さんも著書で、「有機農業だから安全ではなく安心を提供している」と。有機肥料も使いすぎれば悪影響があります。

※(2)現在は一般向けの見学はできません。

2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~385日目~。

2022年9月30日金曜日

23.失敗のしくじり先生。猫次郎さんの教え。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。日本では事業に成功した人の話が本になったり、なにかと話題になったりします。逆に(※1)中国では事業に失敗した人の話を聞きに行くと言われています。これは事業に失敗した人から学ぼうとする姿勢の違いがあるのかもしれません。

私自身も失敗した時の想像ができませんでしたので、数多の失敗を経験されたしくじり先生で有名な吉田猫次郎さんのセミナーに夫婦で参加することにしました。

事前の知識で(※2)「働けません」という本を読んでいたので、事業で失敗した時に自己破産をしなくてもいい方法もあるのだなと感じていましたが、実際に他の参加者の体験談を聞きまして、失敗しても何とかなるというポジティブな印象を得ることができました。

自身の知らなかった世界を補う上で、猫次郎さんのお話は大変勉強になりました。また農業をするという話をしましたら、肯定的なご意見をもらえたので方向性は悪くないのかなと思いました。

もし、事業が上手くいかなかったとしても猫次郎さんよりも悪くならないと思うと心強いものを感じる大阪のセミナーでした。

※1大城太さん著の「華僑の起業ノート」より

※2三五館出版。吉田猫次郎さんによるお話もあります。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~375日目~。

22.見る富士と登る富士の違い。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。身近にある所ほど行かなかったりするもので、私の母方は静岡県沼津市出身でしたので、遊びに行くとよく富士山が見えました。沼津市から富士山までは約50~60kmでしたのでかなり近かったと思います。

しかし見ることはあっても富士山に登ったことはなかったため、退職を機に体力をつけることも兼ねて1泊2日の弾丸ツアーを申込みました。値段が安かったゆえの弾丸ツアーでしたが、思いのほか参加者も多かったです。驚きであったことは8月の真夏であるにもかかわらず、富士山は寒かったという所です。

8合目のロッジまでは夕方から夜にかけて登りましたが、防寒具に雨具を重ねて震えながら登っているその隣で欧米人がサンダルと短パンで登っていた衝撃は今でも覚えています。この時は悪天候により雨風が強かったため、9合目辺りで登頂を断念。下山している途中でご来光をみることなりました。。。

山登りはゴールがあるから達成感がありますが、農業ではゴールがありませんので(他の仕事もそうかもしれませんが。)、農業をする過程を楽しみながら農業と向き合うことが大切なのかもしれません。

因みに富士山のお土産で有名なのは「富士山の空気の缶詰」だと思いますが、それ以外にも5合目限定の富士山メロンパンがあります。メロンパン好きな私もこの時は登頂のことで頭がいっぱいだったので購入する元気がありませんでしたが、次は買って食べてみたいと思います。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~365日目~。

2022年9月16日金曜日

21.岡山県でも昔からみかん作っているんです。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

もんしーファーム代表の津田です。岡山県というと桃と葡萄のイメージが強いと思いますが、実はみかんの栽培も盛んだった時期があります。

1960年頃における岡山のみかん栽培面積は181ha(東京ディズニーランド約3個分)、生産量が1770tであり、1975年になると栽培面積は663ha、生産量が9740tと、一番のピークを迎えます。その後、徐々に生産量は減っていきまして2005年では栽培面積は150ha、生産量が1550tとなりました。そして、現在ではみかん選果場もなくなったと聞いています。

今治の青果卸売さんを見学した翌日、農業フェアで知り合った岡山県農林水産部の方を通じて、岡山県倉敷市にあるみかん農家さんを訪ねました。こちらは1955年頃からみかん栽培をされており、現在は約1.4haの面積を持つ岡山でも屈指のみかん農家さんでした。

香川県のみかん農家さんと似ている点があり、独自の栽培技術を持っていたり、みかんやレモンを色々な加工品にしていたりと営業販売の方に力を入れていると感じました。この時に頂いた摘果みかん(間引きのみかん)は甘みもあって大変美味しかったです。

景観が面白く、みかん園の南側には児島湾の工業地帯が見え、北側は倉敷の美観地区の方まで見えるという田舎を感じさせないみかん園でした。園主さんも岡山県の職員をされながらの兼業農家に近い形でしたが、ゆくゆくは専業農家になると仰っていました。

こちらのみかん農家さんは後日、何度もお邪魔することになり、また近くの美味しいお蕎麦屋さんも紹介していただきました。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~360日目~。


20.2回目の愛媛県。今治市内にあるみかん専門店。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。新規就農者になるための方法はいくつかあると思います。

①農業研修をしてから、独立する方法。

②就職を続けながら農業をする、兼業農家の方法。

③農業会社に就職して、独立する方法。などです。

当初の予定では③のみかんの大規模農園をしている所に何年か就職してから独立と考えていました。そのため、ハローワークでみかん栽培をしている会社の求人がないか調べてもらった所、1件ちょうどいいものがありました。

愛媛県の今治市に青果卸売業社であったのですが、主に地域のみかんを収集して卸売りや加工を行う傍ら、自社でもみかん栽培をしていました。面白い点は毎月のみかん定期便があることや柑橘ジュースの種類が豊富であったり、自社で光センサーの選果機を持たれており、JAさながらの卸売業者でありました。

ハローワークを通じて、こちらのご担当者と繋いでもらいまして、就職というよりは見学という形で8月のお盆前に現地訪問をさせて頂きました。栽培面積はそこそこありましたが、みかんの卸売りがメインでしたので、こちらで就職するよりかは①の農業研修をしてから独立する方法を勧められました。

また今治市には有名な直売所「さいさいきて屋」がありますので、JAとのつながりも重視した方がいいとのことでした。やはり産地になっている所ほどJAが強いという印象を受けました。そして、逆にJAとのしがらみがない岡山のみかん農家さんへ翌日訪問することになるのです。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~359日目~。

2022年8月31日水曜日

19.熊本2回目。初原付バイクで大転倒。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。2回目の熊本は8月初旬に農業インターンとして訪問して、みかん農家さんから「1年で一番暑いときに来たね」と言われました。

5日間のインターンでは、ありがたいことに色々な作業を経験させて頂きました。デコポンの袋掛け、カミキリムシの駆除(針金を使用)、タイベックシートと潅水ホースの設置、袋掛け用の袋たたみ、摘果などです。因みに雑柑は根が弱いため、タイベックシートで水分ストレスを与えることはないと言っていました。

興味深かったのは土壌の中に空気の通り道となるホースを入れていたことで、空気の循環という点で大地の再生講座に通じるものを感じました。

またここのみかん農家さんは園内の面積が広いため、園内の移動手段は原付バイクでした。私も原付バイクを貸していただいたのですが、ほとんど経験のない中でみかん山を原付バイクで走り、そして道に迷いました。一旦、元の場所に戻ろうと方向転換をしたのですが、アクセルを吹かせすぎて山道から落ちて、下の山道へバイクごと倒れてしまいました。

大事には至らなかったですが、絆創膏とオロナインで応急処置をしました。そして早朝の仕事はそのまま行い、8時頃に朝ごはんを食べて病院に行ったところ、お医者さんから一日安静と言われました。それ以来、原付バイクには二度と乗らない決意を固めました。。。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~350日目~。



18.3回目の農業フェア。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。農業は作物や栽培方法によってやり方がとても多種多様な業種だと思います。例えば、夏野菜だと収穫期間が長いため、マイペースな人が合っているかもしれません。逆に桃やみかんなどは収穫時にピークが一気に来ますので、短期集中型の人が合っているかもしれません。自分に合った方法を知ることが大事だと思います。

2018年の農業フェア(大阪)は、冬の時期と夏の時期に数回開催されまして、私も3回目の農業フェアに行ってきましたが、大体似たような面々が溢れてきて有用な情報を得ることが難しくなってきました。そんな中、阿蘇エコファーマーズセンターのHさんも来られていたので、就農についての話をしました。

その当時、ある程度のみかん農家を回れていたことや摘果ボランティアや市民農園をしていたことで、少し農業について分かった気でいましたが、Hさんにみかん栽培の実作業が全く分かっていないと強くダメ出しされて撃沈します。

そして、夏真っ盛りの時期に、以前訪問した熊本のみかん農家の一つに5日間インターンをすることにしました。この時の農業フェアでは岡山県農林水産課の方と熊本県有機農業研究会の方と知り合いまして、後にそれぞれの県のみかん農家さんへ訪問することになりました。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~330日目~。


2022年8月24日水曜日

17.福井県でもみかん作っているのです。その名は。。。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。みかん栽培における日本海側の北限は、以前は福井県と言われていました。しかし、今では新潟県や太平洋側だと宮城県でもみかん栽培がされています。温暖化による影響でみかんの生産地がどんどん増えているわけです。逆に言いますと以前はみかんの生産地であった所が、暑さによってみかん栽培が難しくなっていたりもします。

福井でのみかん栽培は江戸時代に始まり、明治時代になると敦賀港からウラジオストックへみかん輸出をするようになるまで発展しました。その後、温暖な地域のみかん生産量が増えるにつれて対抗できなくなり、今では手のひらで数えるくらいの戸数になりました。これは私が今いる岡山県玉野市のみかん事情と似ているかもしれません。

さてJA敦賀美方が主催するみかんの※摘果ボランティアという企画を知り、奥さんと二人で7月の暑い中、ボランティアに行ってみました。参加者は20名程でして、家族連れというよりも高齢者の方が多かった気がします。

みかんを摘果する理由は、「間引いて実を大きくする」、「見た目が悪い傷があるものを落す」、「日光が当たりにくい所は甘みが少ないため落す」など様々です。ただ不思議なことに「摘果をする」メリットがあるならば、「摘果しないこと」によるメリットもあっていいのではと思うのですが、なかなかそういう話を聞くことはありません。これに関してはまた別の機会で記載します。

福井県の東浦みかんは、温暖化の影響もあってか最近では糖度も上がってきており栽培にも力を入れているそうです。因みになぜ私が地元の福井県でみかんを作らなかったかというと、日本海は天候が悪い日が多いため、水分ストレスがかかりにくい点や日射量が足りない点などがあったためです。

※摘果とはみかんの実が小さいときに間引くことです。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~329日目~。


16.農業界の有名人。奇跡のリンゴの木村さん。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。農業界で有名な方と言いますと、世界で活躍された「福岡正信さん」や「木村秋則さん」などではないでしょうか。

福岡さんの「わら一本の革命」は世界の数十か国で翻訳された農業の本では珍しいベストセラーです。また木村さんの「奇跡のリンゴ」も多くの人が無農薬の難しさについて知るきっかけとなった本です。

なぜ無農薬にできないのか?その答えは人間の都合を優先させ続けてしまったせいだと思います。例えば「見た目が綺麗じゃないと高く売れないため、農薬を使う。」、「固さや苦味が少ない品種改良をしていったため、結果、抵抗力が弱い品種を育てる。」、「旬の時期以外でも食べたいためハウスで栽培する。(ハウス栽培は虫や菌が爆発的に発生しやすく、無農薬はかなり難しいです。)」などです。

あえて人間の都合を優先させずに、自然のあるがままにという考え方が両名の自然農法ないし自然栽培であります。福岡さんは既にご存命ではなかったのでお会いすることができませんでしたが、木村さんは北海道まで行って何とかお会いすることができました。(とは言っても北海道へ3回行って最後の1回にようやく会えました。)

北海道では、木村式自然栽培農学校という1年単位の勉強会がありまして、私含めて北海道以外から参加されるツワモノもいました。大地の再生講座でもそうでしたが、受講者のほぼ大半が非農家でありまして、自然栽培の流れは生産者側からではなく、消費者側から始まっていると感じました。

年齢層も老若男女問わずが集まっていまして、このように興味があって参加される方はエネルギーがあり、話をすると大変面白かったりします。冒頭の福岡さんや木村さんもそうですが、信念をもって行動するという人間力が大事なのだと思います。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~300日目~。


2022年8月4日木曜日

15.妖怪あらわる。水と空気の循環から見た農業とは。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。GWにみかん園巡りをした翌週、農業フェアで気になる情報があったため、みかん以外でしたがその人に会ってみることにしました。それは農業フェアに出展していた秀明自然農法の人からお聞きしまして、山梨県に矢野さんというすごい農業を教える人がいるというものでした。

私も農業をする上で、色々な農業を知っておきたいと感じていましたので、矢野さんが講師を務める大地の再生講座が開催されると知り、山梨まで深夜バスと電車を利用して行きました。

矢野さんは背が高い細身の方でして、主に造園業をされてきた人でしたが、なのに何故か農業のことを教えているという不思議な人で、周りからは妖怪と言われていました。

この時の大地の再生講座は2日連続でしたので、1日目は矢野さんが講師で、2日目は竹内さんが講師でした。(後々知るのですが、竹内さんは色々な農業の本を出されている有名な方でした。)両名共に独自の農業方法を教えて頂けたので、とても勉強になりました。

特に矢野さんの水と空気の循環が土壌に大きな影響を与えるという所が大変興味深かったです。詳細は割愛しますが、色々なbefore~afterを見させてもらい、土壌の空気や水の流れというのは目で見えないけれど、どこかに必ず兆候が出ると。見えないものを見ようとする観察力が大事であるとその時感じました。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~266日目~。

14.柑橘王国、愛媛県。マスコットキャラクターはみきゃん。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。温州みかんの生産量一位と言いますと、実は和歌山県になります。しかし、柑橘の生産量というと愛媛県が一位です。これは愛媛県が温州みかん以外に雑柑と呼ばれる種類なども多く作っているためで、みかんの収穫量が減っても他の柑橘でカバーできるある種の多角化戦略をしてるともいえます。そして、愛媛県と言えばあのキャラクターのイメージが強いと思います。

そうバリィさんです。・・・ではなくみきゃんです。

GW後半は香川県のみかん農家さんの後、今治市内のホテルに泊まって、翌日に大三島を訪問しました。大三島は福山~今治を繋ぐしまなみ海道にある島の中の一つで、パワースポットの大山祇神社もあって島内は観光客でにぎわっていました。観光面以外にも島からの風景は海が穏やかでとても綺麗なところである印象でした。最も驚いたことは、大三島の住民の人が四国もしくは広島へ行く際に有料の高速道路を使わないと移動できず、しかも住民割がなかったことでした。

JAおちいまばりは、農業フェアでもそうでしたが新規就農者確保に向けてかなり力を入れていました。一泊二日の新規就農・農業体験ツアーを無料で開催しており、収穫体験や直売所見学や農家との情報交換会など盛り沢山で、就農後のイメージをしやすいプログラムになっていました。私もこれに参加したかったのですが、日にちの調整ができなかったので、単独で別日に訪問したいと伝えたら個別での対応頂けました。

体験ツアーと同じ内容ではないですが、研修ほ場見学や島内を一周してみかん栽培の状況を見たり、色々とイメージを膨らませることができました。大三島での滞在を終えて、いい面があれば悪い面もあることを理解しつつ、さらなる情報収集に励むのでした。

岡山県。ハーブ。有機JAS。玉野市。無農薬ハーブ。ローズマリー。挿し木。玉野市。無農薬ハーブ。乾燥バジル。粉末バジル。無農薬バジル。みかん。もんしーファーム。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~256日目~。