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2022年8月24日水曜日

17.福井県でもみかん作っているのです。その名は。。。新規就農するまでの道のり~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。みかん栽培における日本海側の北限は、以前は福井県と言われていました。しかし、今では新潟県や太平洋側だと宮城県でもみかん栽培がされています。温暖化による影響でみかんの生産地がどんどん増えているわけです。逆に言いますと以前はみかんの生産地であった所が、暑さによってみかん栽培が難しくなっていたりもします。

福井でのみかん栽培は江戸時代に始まり、明治時代になると敦賀港からウラジオストックへみかん輸出をするようになるまで発展しました。その後、温暖な地域のみかん生産量が増えるにつれて対抗できなくなり、今では手のひらで数えるくらいの戸数になりました。これは私が今いる岡山県玉野市のみかん事情と似ているかもしれません。

さてJA敦賀美方が主催するみかんの※摘果ボランティアという企画を知り、奥さんと二人で7月の暑い中、ボランティアに行ってみました。参加者は20名程でして、家族連れというよりも高齢者の方が多かった気がします。

みかんを摘果する理由は、「間引いて実を大きくする」、「見た目が悪い傷があるものを落す」、「日光が当たりにくい所は甘みが少ないため落す」など様々です。ただ不思議なことに「摘果をする」メリットがあるならば、「摘果しないこと」によるメリットもあっていいのではと思うのですが、なかなかそういう話を聞くことはありません。これに関してはまた別の機会で記載します。

福井県の東浦みかんは、温暖化の影響もあってか最近では糖度も上がってきており栽培にも力を入れているそうです。因みになぜ私が地元の福井県でみかんを作らなかったかというと、日本海は天候が悪い日が多いため、水分ストレスがかかりにくい点や日射量が足りない点などがあったためです。

※摘果とはみかんの実が小さいときに間引くことです。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~329日目~。