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2022年7月7日木曜日

6.広島県の柑橘の現状。行ってからわかる農業に対する取組み姿勢。~急がば回って1600日~

 もんしーファーム代表の津田です。新規就農者が就農する際に苦労したことの中で最も多いのが、「農地の確保」と「資金面」です。

よくある話では、良い農地ほど人には貸さず、悪い農地ほど人に貸すと言われます。この悪い農地とは、水はけが悪い・立地性が悪い・水の確保が難しい・獣害が多いなどがあります。そのため、比較的良い農地を借りようと思うと、やはり地域に溶け込むことをしないと難しく、悪い農地でも良い農地に変えれる自信があればまた話は別であります。

熊本を後にして広島に向かった私は、広島県庁の農林水産課で柑橘の新規就農についての話を聞いて啞然としました。広島には広島県果実農業協同組合連合会(通称:広果連)というJAが出資した組合があり、新規就農者の研修及び就農後の販売も全部取り仕切っているということでした。そして、柑橘を選択した場合、選択肢はその一択しかないと。(行政とJAの結びつきが強すぎる印象でした。)

その話を聞いて、「農業も創業」と考えていた私は、生産者は広果連の下請け会社であるようなやり方に、なかば喧嘩割れをして、その日の昼に呉市役所の農林水産課とも新規就農の話を聞きましたが、やはり返ってくる答えはあまり変わりませんでした。(当時、広島県の柑橘の研修先は呉市の宮盛農園という所でした。柑橘の場合はほぼ呉市での新規就農となるため、現状を聞くためにアポイントを取って訪問しました。)

今回の訪問で広島での新規就農の可能性を感じなくなり、途方に暮れながら福井へ帰る新幹線の中で世にも珍しい事件が起きました。


2017年、30歳の夏に転職をすると決めてから、2022年に認定新規就農者になるまで。~122日目~。